16.10.18
制振装置とは? TRCダンパーとは?こんばんは。 一級建築士の岡芹です。
前回は、金物工法のお話をさせて頂きました。
本日は、制振装置のTRCダンパーを紹介させて頂きます。
何回か登場していると思いますが、飽きずに見て頂けると幸いです。
最近の地震は、震度6や震度7クラスが、繰り返しくる傾向があり、怖いですね。
そんな時でも、このTRCダンパーがあれば、何回地震がきても、揺れを吸収してくれますので、揺れが抑えられて、建物が損傷・倒壊しにくいものとなっております。 (これが制振装置の効果です)
どこかの大手メーカーのCM見たいですね。(笑)
なんと、サンアイグループは、この制振装置のTRCダンパーが全棟標準です!
制振装置が全棟標準の会社は、大手住宅メーカー様以外だと、あまり聞かないのではないでしょうか?
素晴らしいスペックですね(笑)
では、TRCダンパーがどんなものなのかというと、
こちらが、TRCダンパーです。
建物の大きさ等で違いますが、4本~6本程度、入ってきます。
これがあれば、繰り返しの地震がきても安心ですね。
熊本地震は、なんと、阪神淡路大震災よりも大きな地震であったとの事です。
しかも、前震、本震と、繰り返しのかなり大きな地震でした。
現状の建築基準法では、阪神淡路大震災が耐震基準となってできております。
熊本地震では、2000年基準の住宅(現状の基準)が7棟も倒壊している事に衝撃を受けました。
なぜなら、今回の地震では、現状の建築基準法を守った家が倒壊しているのです。
では、耐震等級2の建築基準法の1.25倍の耐震性能の家は、大丈夫でしょうか?
耐震等級3の建築基準法の1.5倍の耐震性能の 家は、大丈夫でしょうか?
今回の熊本地震では、建築基準法の1.25倍以上の揺れではなかったようですので、単純に考えますと、今回は、大丈夫という結論だと思います。
では、この建築基準法の1.5倍以上の地震がくる可能性があるのか?ないのか?
もし、きてしまったら、現状で耐震等級3の家は、どうなってしまうのか?
これは、誰もわかりませんが…
今から5年前はどうだったのか?
16年前には、どうだったのか?
35年前には、どうだったのか?
そして、今から10年後は、どうなのか?
今から16年後は、どうなのか?
建築基準法は、大地震がくるたび、改善し改定してきました。
では、今後どうなっていくのでしょうか?
あくまでもこれは個人的な妄想ですが………
16年後に、旧201X年基準で建てられた住宅が……。
新基準(勝手な妄想です)の202X年に建てられた制振・免振住宅については……。
なんて、妄想のようには、ならないとは思いますが…。
冗談はさておき、一度は、現場見学会等で構造について勉強してみてはいかがでしょうか?
ここまで、長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。
最後に、阪神淡路大震災後の大学教授の有名な言葉を紹介いたします。
『あの(家を買った)とき、実は家族の安全も買っていたことを知った』 という一文です。
ぜひ、家族の安全も一緒に買ってみてはいかがでしょうか?
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